2018.05.30
今度、あるサイトに平野木材の家づくりの記事を投稿します。
定期的に一緒に勉強を行っている全国の工務店がそれぞれの「家づくりの考え方」を掲載するサイトです。正式にUPされたらお知らせしますが、このブログでも公開させていただきたいと思います。かなりの長文ですので、何回かに分けて投稿させていただきます。
『奈良県の気候風土にあった快適な家づくりとは』
【現代の家づくり】
◆昔の日本の家の良さ
木、土、しっくい、紙、草(畳)・・・日本の家は、昔から自然にあるものでつくられていました。つまり、「自然を活かした家づくり」が行われてきました。
日本の気候の特徴・・・と言ってまず最初に思い浮かぶのが「じめっとまとわりつくような夏の暑さ」ではないでしょうか。これは温度の割には湿度が高く、蒸し暑いことが理由です。この人にとって厳しい環境は、当然建物にとっても厳しいと言えます。木造住宅にとって、通気が悪く湿気がこもる事は家を傷める原因になります。
『家は夏をもって旨とすべし』
有名な徒然草の言葉ですが、このような厳しい夏の環境のもと、扇風機やエアコンが無かった時代、先ず夏のことを考えて家づくりをしたということは理にかないます。できるだけ風通しを考え、木材や土壁、漆喰壁で湿度を調整し、畳の肌触りで涼しさを感じるように工夫をされてきました。自然の中にある素材を上手く建築に取り入れられた家は、戸を開けて風を入れるだけで、家の中は涼しかったのです。
◆昔の日本の家の欠点
ただ、昔の家が全て良かった・・・という訳ではありません。風通しが良いという事は、冬が寒いと言うことです。土壁は多少の断熱効果はありますが、今の住宅技術からみるとほぼ無断熱の家と言えます。寒い冬は、障子や襖を閉め、暖かい服を着て、こたつや囲炉裏で暖を取っていました。しかし開放的な間取りが主流になった今の家ではそんな訳にはいきません。エアコンやストーブで暖房をしますが、断熱性能の悪い家はなかなか部屋が暖まりません。
加えて光熱費の問題があります。毎年夏になると、少しでもエアコンを控えて電気代を節約しようという意識が日本人にはあります。しかし実態は、家庭のエネルギー消費量からみると、冷房用は全体の2~3%に対し、暖房用は全体の25%近くにものぼるのです。実は冬の光熱費の方がはるかに多くかかっています。
第一回はこのあたりで・・・
読んでいただいた方、ありがとうございました。続きもお楽しみに・・・(^^)
【木と心】でお客様の幸せのお手伝いを・・・
◆ 株式会社 平野木材 ◆
明日も素敵な一日が皆様に訪れますように!