1.耐震補強のご提案
〜安心安全に暮らすために〜
まず現場調査に基づき耐震診断を行いその建物に合った耐震補強計画をご提案いたします。
数ある要素の中でも「基礎」と「壁」は特に重要です。
築60年の自宅の耐震強度を本質改善した例でご紹介いたします。
基礎の補強
【基礎と床の補強方法】
地震に耐えうる家に改修するためには、「耐震壁」の下にある基礎が重要となります。
今ある基礎を利用しながら強く、大きく補強していきますが、必ずしもすべての基礎を補強する必要はありません。
また床の「水平剛性」もUPさせるとより安心です。
木製の束を金属製のものに変え、強度のある桧材で床組を新たにしていきます。
壁の補強
【壁の補強方法】
旧家に多い田の字型住宅は、建具で仕切られていて壁が少ないことが特徴で、地震に弱い傾向があります。
しっかり補強された基礎の上には、耐震性に優れた「耐力壁」と呼ばれる壁を設置していくのですが、数が多ければ良いというわけではなく、設置するバランスが耐震性に大きく影響してくるのです。
旧家は、南側と北側に縁側を設けている家が多いため、壁が南北方向に多く東西方向に少ない設計になっていましたので、このままでは東西方向の揺れに弱いのです。この弱点を耐力壁で補強し、地震に強い家にしていきます。
2.断熱性・気密性の
向上のご提案
~快適に暮らすために~
快適な家の条件は、夏涼しくて冬暖かく過ごせること。土壁を残しながら床・壁・天井に断熱材を入れ現代の家の省エネ基準まで性能をUPさせます。
断熱性と気密性、双方の性能向上でより快適な住まいが誕生。
断熱性能の向上
【断熱性能の向上方法】
「家は夏を持って旨とすべし」という考え方で日本の家はつくられてきましたが、暖房費が冷房費を大きく上回っているのが実情で、「冬は夏と同じくらい大切」です。床はもちろん、壁・天井にも隙間なく断熱材をいれていくことで、家の保温性能を高め、家の中の寒暖差があまり生まれない、体にも優しく光熱費が抑えられるようなエコな住まいをご提案いたします。
気密性の向上
【気密性能の向上方法】
気密性の向上に、外部に接する窓や戸の性能向上は欠かせません。
暑さの7割、寒さの6割が窓が原因と言われています。
窓の取り換え、あるいは内窓設置で驚くほど気密性能がUPし、住まいの快適性が変わります。気密性能が上がると、冷暖房の効きが良くなるだけでなく、風の流れや換気による空気の流れにも影響します。健康面においてもプラスになります。
3.間取り改善のご提案
~暮らしやすさを叶えるために~
暮らしに寄り添う ~家に合わせた
暮らしから暮らしに合わせたすまいへ
使いづらい部屋の配置や水廻りに関するお悩みが多い旧家。
時代とともに暮らし方や価値観もずいぶん変化してきました。
良きところを活かしながら現代の暮らし方にあった暮らしに寄り添った間取り改善のご提案をいたします。生活動線から収納までお客様のライフスタイルに添った間取りを一緒に考えてまいります。
4.古き良きものを
活かすご提案
~「古き良きものを活かす」
「新旧の調和」を大切に~
伝統を受け継ぐ
旧家リフォームを行う上で大切なことは「良いもの、大切なものは残す」ということだと考えています。
建具もその一つ。建設当時に製作された職人の技が光る建具。良質な素材で手間暇かけて製作された建具は類を得ないものです。出来るなら磨き直して息を吹き込み、サイズの合わないものは木を継ぎ足すことで新しい建具として生まれ変わることが出来ます。
家を見つめてきた建具や梁は出来る限り再生し、家族とともに新しい歴史を刻んでもらいたいと思います。
*我が家の場合はお客様に自信をもってご提案を行えるよう徹底的に行いましたが、お客様のリフォームがすべてこのような形というわけではありません。現状とご意向をご確認の上、ご提案させていただきますので、ご安心ください