
2026.03.11
平野木材は数年前から、【旧家リフォーム】にも注力してきています。日本建築は昭和の時代、「新建材」といわれる工場製品はまだほとんどなく、「木」「土」「瓦」「畳」といった自然素材のもので作られていました。大工さんをはじめ職人さんたちが時間と手間をかけて丁寧に1軒の家を仕上げてきました。そんな家が今どんどん壊されています。雨漏りやシロアリ被害で構造材がだめになった建物は仕方がないのですが、その当時の建物は現在よりも良い木材が使われていて、丁寧に住み継がれてきた家はまだまだ使えて取り壊すには勿体ない家が多くあります。
6年前、当時築60年の我が家をリフォームしました。60年経っても梁や柱はどうにもなっていませんでした。その構造材を活かして「耐震補強」と「断熱改修」を行い、「強い家」「暮らしやすい家」に蘇らせました。工事をして思ったことは、「新築には感じられない味わいがある」「本物の素材は古いものと新しいものが混ざっても美しく融合する」「しっかり工事をすれば確実に次の世代に引き継げる」という事でした。

先週、1軒の「旧家リフォーム工事」を着工させていただきました。こちらは我が家の大先輩・・・なんと築100年の旧家です。当時はまだ「コンクリート基礎」というものはなく、いわゆる【伝統工法】の建築で、お寺のように石の上に柱が建っていてそれで家を支えています。お客様はまずは耐震について心配をされていました。今回は、伝統工法の耐震設計を数多く手がけられている専門の構造設計事務所に依頼をして、現況調査、構造計算、補強計画を行ってもらいました。昨日ほぼ解体工事が終了し、しばらくして耐震補強工事に入ります。


そして今回工事のもうひとつの重要ポイントが「寒さ対策」です。昔の日本建築は「夏をもって旨とすべし」と夏の暑さ対策に重きをおいてつくられてきました。やはりこのような家は冬の寒さが暮らしの快適性を妨げ、健康性にも悪影響を与えます。この対策もしっかり行う計画です。追って報告していきたいと思っています。
このような旧家のリフォームを手掛けると、家というものは「いかに安心して心地よく日々暮らせるか」という事の大切さを痛感します。そしてそれは新築工事にもつながります。建てた時が最高でだんだん劣化していくだけの家ではなく、やはり愛着を持って長く暮らせ長い年月が経っても味わいのある家・・・旧家のようにお子さんたちが巣立っても、帰ってきて嬉しい懐かしい家が良いと思いませんか。新築でもそんな家をつくっていきたいと思います。
今回の旧家リフォームは約半年の長い工事です。お客様にもご不便をお掛けしますが、やって良かったと思っていただける良い工事をしっかり進めていきたいと思います。私自身も楽しみです。


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