2022.10.19
一昨年に引き続いて、また明日香村で新築工事をさせていただきます。若いころはあまり感じなかったのですが、仕事で明日香村に度々行くようになって、改めて明日香村の美しさに惹かれています。
明日香村で建築をするには様々な規制があります。屋根は和瓦・・・壁はしっくいか焼杉または白塗り壁・・・1階に下屋があること(総2階の1階に屋根のない家はダメ)・・・など、街並みに合う建物しか建てることが出来ません。お施主さんにとっては家のデザインの選択肢が狭くなりますし、費用も掛かります。でもそのおかげで、古来からの日本の美しい風景が保たれているのです。「瓦屋根に白壁や焼板」は見れば見るほど美しく飽きがきません。
そんな地域ですので、新しい家を建てる前に「発掘調査」というものがあります。これは明日香村でも地域によって作業レベルの差があるのですが、今回のお宅は飛鳥時代のお寺の敷地という事で、本格的な調査がありました。その調査の最終日に文化財課の職員さんから説明を受けました。
こんな形で掘って調査をするのですが、この平らな部分が約1700年も前の地盤だそうです。右手のへこんだ場所は当時に掘られた穴、奥の穴は柱が建っていた跡・・・だそうです。そんなことがわかるのですね!
この写真が地層ですが、これを見ればおおよそいつの時代の地層かがわかるそうです。考古学の知識のない私はただただ驚くばかりでした。ただ、今回の調査では重要な物や驚く発見はなかったそうで、予定よりも早く調査が終わりました。我々工事の者やお施主さんにとっては良かったのですが、発掘作業をされている方々は残念な事なのでしょうか・・・
なにはともあれ、これで無事に基礎工事に進むことが出来ます。今度の日曜日には地鎮祭です。歴史あるこのような土地で、美しい日本古来の建物をつくらせていただく事は、平野木材としても光栄で嬉しい事です。一つ一つ丁寧に仕事を進めさせていただきたいと思います。
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