2022.02.21
「化学物質過敏症」という言葉は聞かれたことがあると思います。今日本では軽度の人を含めれば約7%の人が何らかの科学物質に対する過敏症状があるそうです。13人くらいに1人の方がその症状に苦しんでおられるという事・・・その多さに驚いています。私たちの日常生活の中では、家庭用品や化粧品、住宅建材など、様々な製品に化学物質が含まれていて、一度に大量の化学物質にさらされたり、低濃度でも繰り返し化学物質にさらされると発症する場合があるそうです。花粉症と同じように、人それぞれのキャパが違って、その人の許容量を超えてしまうとある日突然症状が発症するような感じでしょうか・・・最近の家は気密性能が高まっているので、化学物質を多く使っている家は昔よりも環境がよくないという事も言えると思います。
実は、化学物質過敏症でお悩みのお客様からご相談をいただいていて、今日初めて平野木材の事務所に来てくださいました。化学物質過敏症の事をCSと略して言うそうですが、お客様は、その症状を改善させるために、療養場所としての小さな家の建築を計画しておられ、今回WEBから平野木材を見つけて下さり連絡くださいました。
これまでも平野木材の家は出来るだけ自然素材を使って、健康的な暮らしが出来るように心がけてきましたが、そんな家でも下地材や建具、壁紙などにボンドなどの化学物質が少量ですが使われています。CSの方々にとっては、その少しのボンドももちろんNG・・・接着剤が大量に使われている構造材の集成材は全くダメで、外国から入っている材木もどんな薬剤が使われているのかわからないのでNG。平野木材は構造材に無垢の木を使っていますのでOKです。
先日からお話をお伺いしていて、私も凄く勉強をさせていただいています。そんな中で驚いたのが、CSの方々にとっては「木の臭い・成分」も樹種によってダメだという事。そのお客様は桧は無理で、杉はまだ可能性がある・・・今日いただいた資料によると、「木材からは天然の化学物質が出る」と・・・「天然の化学物質?」よくわからない表現ですが、木は成長する時に、自分の体を害虫から守るためにいろいろな化学物質を作り出すそうです。その数値を見ると、ヒノキがダントツに高い数値でした。だからCSの方々はヒノキが苦手だと・・・でも逆に考えると、やはりヒノキはそれだけ抗菌効果があって強い木材なんだと今回改めて知ることが出来ました。
今回、平野木材へのご依頼が決まれば、そのお客様の今後の人生がかかっていると言っても大げさではないと思います。平野木材としても、【完全自然素材の家】をつくることが出来る工務店として成長が出来ると考えています。
今日、初めてそのお客様が平野木材の事務所に来てくださいました。大丈夫かどうかはすぐにわかるそうで、少し心配していましたが、事務所打合せ室は全く問題ないと言っていただけました。「ここで寝ることも出来るかも・・・」とも。いつも来られるお客様たちが「気持ちのいい事務所です!」と言って下さるのも納得です!(^^)
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