2022.02.15
昨日は日曜日の雨も上がり、少し春めいた1日でした。
そんな日に淡路島まで行ってきました。ゆっくりと休息に・・・だったらいいのですが(笑)、家の勉強に行ってきました。弊社も取引している断熱材メーカーさんが主になって行われている「次世代の高性能住宅」のモデルハウスが完成したという事で、見学に行ってきました。
昨今の住宅は一気に高性能化が進んでいます。ひと昔前のように・・・「自然素材をふんだんに使っているので気持ちよく暮らしていただけますよ!」「夏涼しく冬は暖かいですよ!」「丈夫な太い木を使っていますので強い家ですよ!」と言うだけでは本当に良い家かどうかわかりません。どれくらい快適なのか?どれくらい冬暖かいのか?どれくらい地震に強いのか?・・・それらを全て数値化しなければ説得力がありません。ようやく住宅も家の性能を数値で表せるような時代になりました。
そして、その性能が年々高くなってきています。政府が「2050年カーボンニュートラルを目指す!」と宣言したことが大きいと思いますが、住宅でも省エネ化・・・すなわち高気密高断熱化が今後もより進化していくと思われます。
「平野木材の家」も今までも基準よりも進んだ断熱性能の家づくりをしてきましたが、今後はもっと上のレベルを目指していこうと考えています。今まさにその【高性能住宅の仕様】を検討していて、その研究で昨日の淡路島の家を勉強してきました。
モデルハウスは淡路島の西海岸沿いの素晴らしい立地に建っていて、その景観を活かした2階リビングの家でした。海のない奈良県人にとっては憧れですね(笑)。先ほどの数値で言うと・・・UA値0.28 C値0.3 耐震等級3・・・「北海道の冬でも快適に過ごせるレベルの断熱仕様」でした。(そこまでの数値が必要かどうかですが)断熱材は、「高性能フェノール樹脂ボード」を壁の中に入れ、尚且つ外壁にも張る・・といういわゆる付加断熱の方法でした。詳細を書くのは難しいですが、屋根も・・床も・・・同じように二重の断熱になっていました。
そして、これもこれからの傾向のひとつですが、1階と2階にエアコンを1台ずつの設置のみで家全体の空調を補っていました。基本夏は2階のエアコンだけを動かして、冬は1階のエアコンだけを動かして、それを簡易な「空調循環システム」で家全体に冷気暖気を回して家中の温度を均一化する・・・という仕組みです。
それで今現在、各部屋の室温を実測されていました。今年の冬で最低気温が4℃から5℃の日で、エアコンを11時まで入れて部屋の温度が20℃から22℃くらいで(部屋によってばらつきがある)、エアコンを切って、朝の温度の低下がわずか2℃から4℃という事でした。これなら冬の朝に布団から出られない・・・という事はないでしょうね。
冬の朝でも15℃を下回らない・・・これくらいの家に住むと、確実に快適だと思います。人によって暖かい、暖かくない、というレベルではなくて快適で健康的な生活が出来ると思います。ただ、気になるのは金額ですよね。このような断熱性能は基本お金をかければかけるほど良くなります。家にいくらでもお金をかけれるという方はおられないと思います。一方この家もそうですが、確実にランニングコストが下がるので長い年月で比べるとトータルコストは高性能住宅がかえって安くなることもあります。そのあたりを平野木材もお客様にしっかり説明できるようにと考えています。
断熱の方法・・・高性能住宅の仕様・・・はまだまだ他にもありますので、もうしばらく研究するつもりです。久しぶりの淡路島は良いところでした。またゆっくり行きたいですね。
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