2021.03.09
先週の雨の日・・・森へ行ってきました。
「平野木材の家」で使う丸太・・・をいつも仕入れさせていただいている【磨き丸太専門店の森庄銘木】さんへ。
来月初めに明日香で棟上げをさせていただく家の「床柱」を選びに行ってきました。「床柱(とこばしら)」はまさしく床の間に使う柱です。昔の日本家屋には必ず床の間があって、そこには「床柱」が立ち「違い棚」があり「出書院」があったものです。
ですが、今は本格的な床の間をつくることが珍しくなってきました。日本建築の伝統美なので引き継いでいきたい気持ちは大いにあるのですが、今は「床の間をつくるなら少しでも収納を・・・」となることも多く、それはそれで間違っていないと思っています。
ですが、今回はしっかりした床の間をつくらせていただくという事で、「良い床柱」を選定に行ってきました。数ある森庄銘木さんの在庫の中から選りすぐりの3本を選び並べて・・・悩みに悩みました(^^)。
真ん中と左の木は、「京都の北山杉」という木です。良質な床柱の産地として有名でした。床柱には写真のように木に模様があります。「絞り模様」のようなものなので『しぼ』と言います。この「しぼ」が人工的につくられたものを「人工しぼ(じんしぼ)」、自然にこの模様が出来たものを(とても珍しいので希少品です)「天然しぼ(てんしぼ)」と言います。「北山杉」はこの「じんしぼ」がとても美しい床柱です。
そして右の木は、「地元の吉野杉」でつくられた床柱です。これも「じんしぼ」なんですが、少し模様が浅いのがわかりますか?どちらかというと「てんしぼ」に近い感じが出ています。どちらの木も床柱としては「一級品」なのですが・・・今度の家は、自然豊かな奥明日香に建つ家という事で、右の木の方が似合うと思い地元の吉野杉の方に決めさせていただきました。再度、綺麗に磨いて仕上げていただいて届けてもらいます。間違いなく良い床の間になると確信します!(^^)
その後、森庄銘木さんの山へ少しお邪魔してきました。
森庄銘木さんは奈良は菟田野というところで、長く磨き丸太屋つくりや林業を行ってこられました。そして今4代目さんが会社に入り頑張っておられます。実は畝傍高校野球部OBでうちの次男の一つ先輩になります。という訳で、より親しみを感じさせていただいています(^^)。
森庄銘木さんではその4代目さんを中心に、「奈良の木」をできるだけ多くの若い方々に知ってもらおうと告知拡販活動を頑張っておられます。その一環として、一般のお客様に森を見ていただこうと・・・手入れの行き届いた美しい山を見ていただいて、山林維持の活動を・・・そして何よりも木の良さを知ってもらおうと・・・会社近くの山を整備して森を体感してもらおうとされています。
私も久しぶりに山に入りましたが、少し歩いただけでとてもリフレッシュできました。是非多くの方々に「木のパワー」を体感していただきたいと思います。その日は朝から雨が降り続いていましたが森に入っているときは傘なしで歩けました。森を出るとやはり結構な雨・・・自然の傘の力は凄いですね!この辺りの川は、雨の日もそれほど水の量は増えないそうです。山でしっかり水を蓄えて地面に吸い込まれた水が少しずつ川に流れていくのだそうです。そんな意味でも山の管理は大切なんです。
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