2022.01.31
2022年も今日で1か月が経ちました。今年こそは普通の生活が出来ますように・・・と願って1年のスタートを切ったのですが、なかなか難しい状況ですね。オミクロン株もそろそろピークを過ぎてくれてもよさそうと思うのですが・・・
今日は少し難しい話を・・・「住宅の断熱性能」について書きたいと思います。
先日国交省から発表があり、今までは「等級4」が最高だった断熱性能等級が、2022年月から「断熱性能等級5」が新設されます。ご存じのように「脱炭素社会」の実現に向けてあらゆる分野で省エネの取り組みが始められています。そんな中で日本の住宅もより一層住宅の省エネルギー性能を向上させる必要があり、今後だんだんと規制が厳しくなっていきます。簡単に言うと、省エネルギー性能の高い家しか建てることが出来なくなります。
つい数年前までは、「家の性能」を数値で表すことはありませんでした。「うちの家は高性能ですよ!」「うちの家は冬暖かいですよ!」といっても基準となるものがなかったのです。それが今では、家の性能を数値で比較できる世の中になりました。その代表的なものが【UA値(外皮平均熱貫流率】というもので、この数値が低い方が断熱性能がいいという事になります。
今までの最高等級の4でこの数値が「0.87以下」となっていました。それが今度の改正で最高等級5で「0.6以下」になります。このような設定がされますが、これはまだまだ義務化されません。2025年にようやく等級4が義務化の予定です。
この等級4が高性能かというと、今の技術レベルではそれほど高い断熱性能ではありません。真剣に家づくりに取り組んでいる工務店なら早い段階でこの数値はクリアしていて、もっと先に進んでいます。平野木材でも、数年前から「UA値0.6」を標準にしています。ですがこのレベルも当たり前になってきました。という事で、今平野木材では次の水準に向かうべく検討をしています。
これも専門用語になりますが、【HEAT20(ヒート20)】という用語があります。これは・・・「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」という団体のことで、断熱や遮熱などといった性能の評価基準を設定しています。今高性能な家づくりをしている建築会社はこのHEAT20の「G1グレード」「G2グレード」を目指しています。G2の方がより高性能な基準です。
私は常日頃から、「あまり過度な仕様でお金をかけすぎる家は必要ない。奈良県の気候に合った快適に暮らせる家が一番いい家だ!」とお客様に言ってきました。この考えに今も変わりはありませんが、断熱に関しては性能が上がるにつれて、より夏涼しく冬暖かい家になり、快適性が向上しエネルギーも削減されます。イニシャルコストがどれくらい上がるのか?が問題になりますが、それもランニングコストを含め長い年月で比較するのがお客様の利益にもつながると思い、G2の家もお客様に選んでいただけるようにすべきだと考えています。
かなり長い文章になってしまいましたが、これでもほんの少ししかお伝え出来ません。ご興味のある方はさらに詳しいお話をさせていただきますので気軽にお問合せ下さい。
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